座席のヘッドレストカバー
先日の中級クラスでは、航空会社のANAの環境への取り組みとして、人工皮革(ビーガンレザー)を用いた座席のヘッドレストカバーについてニュースを取り上げました。そのニュースで出てきた "residue" という単語についてのお話です。
以前、サボテンを原料としたビーガンレザーから作ったお財布やカバンのお話を聞いたことがありましたが、今回紹介されていたのは青森県のりんごの搾りかすから作った人工皮革でした。
「搾りかす」?
さて、その「搾りかす」というのを英語では apple juice residue と表現されていました。residue というのは 「残留物」という意味ですので、りんごを果汁にするときに残った余りのかす、ということですね。生徒のみなさまはこのresidueという単語が初めてだった方も多く、このニュースだけでこの語を覚えると、「residue =かす」と覚えてしまいそうです。英和辞典でも、「残余、残余財産、残留物、かす」(Weblio英和辞典)と出ていますので、間違いではないですし、もちろんその感覚を持っておくのは良いと思いますが、英英辞典を引くとこんなふうに出ています。
Residue:
A substance that remains on a surface and cannot be removed easily or that remains after a chemical process.
(Longman現代 英英辞典 )
この説明から私がイメージしたのは、食品の瓶を再利用するために貼られているラベルのシールを剥がそうとしたものの上手に剥がすことができず、白い部分がぴったり瓶に残ってしまっている・・・そんな状態です。しばらく水につけておいてもなかなかうまく剥がれなくてイライラする、、、私にはよくあります。結局、上手に剥がすことができずに瓶を捨ててしまいます。
"residue"の意味するところ
ところが、先日、YouTubeを見ていたらライフハックでこんな風に言っていました。residueという言葉が使われていましたのでご紹介します。
“If you are still struggling to remove stickers to leave residue, this hack’s for you. Blow dry the label on hot for 15 seconds. Then remove the label with no residue behind.”
なるほど!ヘアドライヤーで15秒ほどあたためてから剥がすと綺麗にはがれるんですね。知らなかった!
さっそくやってみたところ、きれいに剥がすことができました。ただ、ドライヤーをあてるときは、温風のあたる先に手を置かないようにしてやけどにお気をおつけくださいね。(←既に「アチッ!」を経験済みです)