パラグラフ・ライティングを練習するためのオリジナルのノートを作成しました。外見はなかなか爽やかな感じに仕上がりました、と自己満足?中身は、見開き(左右のページ)で一つのお題の練習ができるように工夫しています。

茅ヶ崎方式英語 武蔵小山校オリジナル
パラグラフライティングの練習ノート
茅ヶ崎方式英語 武蔵小山校オリジナル
「パラグラフ・ストラクチャリング 練習ノート」
全体的にぼやけてしまう残念なライティング

ノートを作ったきっかけは、英検やIELTSなどの資格試験や、大学、大学院入試で出題される「エッセイ」を書いてもらうと、みなさん、いわゆる「エッセイの型」はよくできているけれど、イマイチ説得力が弱いライティングが多いことが気になりました。「エッセイの型」とは、いわゆる、イントロダクション→ボディ→コンクルージョン という流れのやつですね。いまは中学生からこの「型」を学びますし、大人の方は参考書などで学習してこの「型」は習得されています。だからこそ、なのでしょうか、私が感じた問題は、一見、「型」は完璧なので、生徒さんご自身がそれなりにロジカルなエッセイがかけていると思われているところと客観的に読んだときのギャップがある点です。

もちろん、イントロダクション→ボディ→コンクルージョン も大切ですが、それよりももっと大事なのは、ボディの中の構成です。せっかく、イントロダクション→ボディ→コンクルージョンが整っていても、ボディの中身が分かりづらいと全体的にぼやけてしまうんですね。

「ボディ」こそわかりやすく

ボディを上手にまとめるコツは3つだけです。

1)「トピックセンテンス」は、「トピック」と「コントローリングアイデア」で成り立っていることを理解する。

2)「トピックセンテンス」に続く「サポートセンテンス」は、その名のごとく、必ず「トピックセンテンス」を説明している。(つまり、トピックセンテンスに関係のないことは書かない。)

3)1つの文章を長くしすぎない。(長くても20~25語くらいまで)

(ちなみに、これをスピーチに応用する場合、ボディの1個目は、できるだけ単文にします。書いたものは読み返しができますが、スピーチだとそれができないので、最初の主張はストレートにストンと理解しやすくするためです。最初から「うん?ちょっとわかりにくいぞ。」と思われないようにするためです。)

簡単なコツのようですが、頭で理解しても実際書いてみるとすぐにはうまくできないこともあるかと思います。また、英検の上位級になると、お題自体も普段あまり考えたこともないような質問だったりするので、やはり練習は必要です。

いつも生徒さんにはお伝えしているのは、ライティングやスピーチをするときは、それを読む人や聞く人に「わかりやすいな」って思ってもらうことが一番重要ということ。そのためには、やはり、イントロダクション→ボディ→コンクルージョンの「型」だけではなく、「ボディ」をいかに分かりやすくするかが重要です。

こちらのノートはご希望の生徒さんにお配りする予定です。