出てきたものは・・・

本棚を掃除していたら、本の奥からカセットテープが出てきました。(maxellって!)ラベルに何も書いていないため何が入っているのかわかりません。カセットデッキを引っ張り出してきてかけてみたところ、どうやら、学生の頃、ラジオから流れてくる洋楽を録音したもののようです。

その中に入っていた曲、「19」が流れてきて手が止まってしまいました。誰が歌っているのかは知りませんでしたので、さきほど調べたところ、イギリスの歌手のPaul Hardcastle という方が歌っているそうです。学生の頃、最初のニュースキャスターが話しているところの雰囲気が好きなのと、アレンジがかっこよくてよく聴いていました。ただ、ニュースのナレーションの英語も歌詞も何を言っているのかはわかりませんでした。当時聞き取れたのは、「ナ・ナ・ナ・ナ・ナインティーン」というところと、「ヴィエッ(ト)ナム(Vietnam)」、そして、He was 19. くらいです。なんとなくベトナム戦争のことを歌った曲なんだろうなということがわかったのと、「ベトナム」は、英語では「ヴィエッ(ト)ナム」と発音するんだということだけは理解していました。

あらためて歌詞の意味を理解

40年近くを経て、いまは英語が聞き取れるようになっていますので、今日初めて歌詞の意味を理解し、学生時代に意味もわからずかっこいいと思って聞いていたことが恥ずかしくなりました。冒頭のナレーションは、「第二次世界大戦のアメリカ兵の平均年齢は26歳だったが、ベトナム戦争のそれは19歳だった。」と言っていたのですね。

また、今回、歌詞の英語が全部理解できたということに驚きました。学生時代は、19とVietnamとHe was 19. しか聞こえなかったのに!(英語の先生してるのだから当たり前でしょと言われるかも知れませんが)あと、曲の一部に、「すがっちゃーん」というところがあり(当時はそう聞こえていた)『なんで私の名前を言ってるんだろう?』と思いながら、歌詞を調べることもせず聞き流していたところは、D-d-d-d-d-destruction だということがわかりました。destructionのところが、『すがっちゃーん』と聞こえていたのですね。(全然違うやん!)

さて、今回、歌詞が全部理解できたのは、教室が採用している茅ケ崎方式のおかげかもしれません。この曲の中には、茅ケ崎方式英語の中級で学ぶ「安全保障・防衛」に出てくるような語彙や言い回しがバンバン出てきます。私は学生の頃はまだ茅ケ崎方式に出会っていませんでしたので、この曲に出てくるような英単語は知りませんでした。でも、いま、うちで中級を学んでいる学生さんたちなら聞き取れるのかもしれないと思いました。今の高校生の子たちは、ウクライナでの戦争をメディアを通してですが目の当たりにして、私が学生の時より戦争についてよく考えているように見受けられます。(私がただぼぉーっとしていただけかも知れませんが)

歌詞には、ベトナム戦争に参加した兵士の戦後の精神疾患や後遺症についても書かれています。いま起こっているウクライナでの戦争。ウクライナの人々はもちろん、戦争に駆り出されたロシア人兵士の若人たちの将来と重なります。

本当に戦争なんて起こしてはいけない、とあらためて考えさせられます。